このページでは、私の飼い猫が行方不明になった時の経験を元に、
- まず何をする?
- どこに電話する?
などをご紹介しています。
焦ってしまうと何をしたらいいか、わからなくなりがちです。
もしかしたら、るんるんで出かけた猫もいるかもしれませんが、その出先では何が起きているのか分かりません。絶対見つけると念じて探してあげてください。
迷子ペットの探し方
経験上、猫寄りの内容ですが、犬やうさぎ、鳥などでも応用できます。鳥の保護団体はあまり知られていませんが、遠方の団体でも相談メールなどでヒントをいただくことができますので、どうか諦めないでください。
もし出先で脱走してしまったら、脱走した土地の該当各所に置き換えて読んでください。
1.その子の匂いがある物を設置したり、トイレ砂を撒く
帰ってきていいよー、自分ちはここだよー、と、匂いで知らせてあげてください。
2.捕獲器の手配、設置
これは早くに考えた方がいいです。
猫の場合は、脱走して3日くらいは住まいの近くにいることが多いとされています。お住まいの自治体で、捕獲器を所有、貸出ししているかを確認してみてください。保護団体があれば、捕獲器を持っていると思いますので、そちらに相談するのも手です。
うちの猫は、家の周りで呼んでも全く気配がなかったので、もう遠くに行ってしまったと思っていました。3日たった頃、snsで捕獲器を設置するよう強く勧められて、地元の保護団体にメールしたら、その日の夜に2台も貸していただけました。すぐに設置して、翌朝捕まりました。
もし、捕獲器が用意できなかったら、餌を置いたり(その場合はウェットフードの方が匂いが強いのでおすすめ)、休める寝床を置いてもいいかもしれません。
過去に、フードと猫ベッドを外に置いたら帰ってきて寝ていた、という事例がありました。
近所で猫を飼っているお宅がありましたので、うちに捕獲器を仕掛ける話をしに行きました。そのお宅は室内飼いでしたので、うっかり捕まっちゃうようなことはなさそうでしたが、念のためご承知いただきました。
3.各所に電話
- 市役所・役場等
- 保健所
- 警察
- 国道や高速道路の管理施設
(市道は市役所に連絡してあればOKでした。地域によって違うかもしれませんので、念のため、市役所へ電話した際に、連携があるか確認してください) - 動物病院
「飼い猫が脱走したきり行方不明になってしまいましたので、電話しました。担当のかたへお願いします」と伝えますと、該当部署につないでくれます。
聞かれることはだいたい共通しています。
- いなくなった日
- 種類(犬猫うさぎ等)、品種
- 特徴
「毛色は?体格は?首輪は?しっぽはどんな?オスメス?何歳ですか?」など、一つずつ聞いてくれるところと、「どんな子ですか?」と聞いてくる場合とあるので、ある程度まとめておくとスムーズです。 - ○○には連絡しましたか?という、迷子ペットに関連のある施設への連絡アドバイス
- ペットの名前
- 飼い主の名前と連絡先
特徴を伝えると、現在の情報を調べてくれます。
私が電話した市役所(生活環境課)について
「チラシを作ったら貼るところがあるから持ってきてね」と言ってくださいました。この時は捕獲器のことは考えていなかったのですが、この電話のタイミングで、貸し出しがあるか聞いてみるといいと思います。
ここでは、保護された情報と、市道で(死骸などで)見つかった情報を把握していました。
国道や高速道路の管理施設について
私の住まいは国道が近いです。市役所でわかる情報は市道まででしたので、最寄の国道を管理している「○○国道維持出張所」というところに電話しました。
少し山の方に行くと高速道路もあるのですが、国道維持出張所は高速道路は見ていないとのことでした。今回私は連絡しなかったのですが、必要があれば、NEXCOなどから当たってみてください。
4.snsなどに投稿
sns投稿とチラシ作りはどちらが先でもいいと思います。チラシ作りより、sns投稿の方が作成時間が短いかなと思ったので、この順番で紹介しました。
snsなどに投稿すると、リポストしてくださったり、情報やアドバイスをいただけたりします。チラシを先に作ったら、snsの記事にそのチラシが載せられます。
チラシに電話番号を書いた場合は、見えないように加工してしまい、ダイレクトメールなどをsnsでの連絡手段にした方がいいかもしれません。
5.チラシ作り
迷子ペットのチラシを、ご自分で作るか、どなたかに依頼するかで、どうにかして作成します。
写真を用意し、詳細な情報を記載しましょう。
掲載項目例
- 「探しています」の文字
- 名前
- 種類
- 性別
- 年齢
- いなくなった日時、場所
- ペットの特徴、性格
- 首輪の有無、色、デザインなど
- 連絡先
私が使用したテンプレート
すぐに作らなくちゃ!と思い、ネット検索で迷い猫チラシの見本を探そうと思ったら、検索上位に大阪市のテンプレートのページがヒットし、使用させていただきました。ありがとうございました。
迷子ペットのチラシを作成してくれる業者さんも検索でヒットしました。忙しくて作れない、納期に問題なく、たくさん印刷する、など、合致すれば選択もありです。
6.聞き込み
作成したチラシを持って、ご近所さんに聞き込みに行きます。
勤務先や、いつも買い物にいくお店などに、チラシを貼らせていただけないか、お願いに行きます。
夕方、子供たちの下校時間に合わせて、近所を通学路にしている子供にチラシを見せます。子供の目線は侮れません。
私は犬の散歩の時に、チラシと、猫の大好きなささみやチュールを持って、パッケージをパタパタ振りながら(好きな食べものの音をならすと寄ってくるので)、名前を呼びながら歩いていました。
その声に振り向いた通りすがりの方にチラシを見せて事情を説明し、記憶にあるか聞いたり、チラシを受け取ってもらったりしました。
猫を飼っているお宅にポスティングもしました。度胸がなくてピンポンできなくて…。
見つかった時も、各所へ忘れずに連絡を
捜索の甲斐あって見つかるとすごくほっとして脱力します。
または、残念な結果で脱力するかもしれません。
そんななかでも、ご協力いただいた方々への連絡を、うっかり忘れないようにしましょう。
見つかった連絡をするところ
- 市役所・役場等
- 保健所
- 警察
- 国道や高速道路の管理施設
- 動物病院
- ご近所さん
- ポスティング先、職場やお店は、チラシの上にメモ用紙などを貼り、「○月○日朝、見つかりました。ご協力ありがとうございました。」などと書いておくと、間接的に知った方にも伝わりやすくなります。
ペットが迷子になったら探して欲しい4つの理由
ペットにとって、家の外は危険
うちの周りは近くに国道、反対側は山と高速道路です。山では鹿狩りが行われていました。てっぽうの音で、高速道路まで逃げてしまったら…という事態も頭をよぎりました。
ペットにとって、慣れない出来事は恐い
私の飼い猫が見つかった時、耳が切れていて、その周りにも噛み痕がありました。
いなくなる少し前から、近所で貫禄がある猫を見かけるようになっていたので、おそらく鉢合わせして負けて逃げたのだと思います。
前足の爪は、全指折れていました。泥だらけだし、出血もしていたようでした。
行方不明の間に大雨の日があり、雷も鳴っていました。外で悪天候を過ごしたのが初めてだったので、きっとすごく恐く心細かったろうと思います。
いつもごはんがもらえるペットにとって、外の暮らしは飢えるしかない
今回、小動物用の罠を借りることができたので、それで捕らえることができました。いつものフードを罠の中に仕掛けたのですが、すべて平らげていました。
3泊4日で、かなり痩せていました。帰宅後、体調を崩し、1週間くらい下痢、吐き気(吐血)、食欲不振などになりました。何を食べていたのか…。4日間ろくな食事ができないのは辛いことと思います。
人間側の苦悩
いなくなってしまってから、家族(人間)も落ち着いていられません。ことあるごとに、猫がないているような空耳が聞こえたり、夢に見たり、不審者のごとく他人のお宅のお庭をのぞき込んだり。
自分や家族を責めたりもします。
Lineが鳴ると、家族からの見つかった知らせかな?と仕事中でも携帯を開き、違くてがっかり。
続くと、地味にキツいものです。
上記は私の主観ですが、特にペットのことを考えると、本当に探してあげて欲しいです。「猫は自由な動物だから…」とか「きっとそのうち帰ってくる」とかは、ひとまず考えないでください。